歯のはなし129
2019.03.23
むし歯の大きさ・場所について
むし歯の患者さまで
「歯をなるべく削りたくない」「銀歯など金属は嫌」という希望を耳にします
虫歯になった歯の部位や大きさ、できた場所によって
詰め物が入ったり被せる冠になったりと内容が異なります
今回はその種類についてお話します
歯は大きく分けて前歯と臼歯(奥歯)です
前歯のむし歯
・小さなむし歯
歯と歯の間、歯頸部、切端部などにできたむし歯で小さい場合は
歯の色に似た樹脂(レジン)を充填します
・大きなむし歯
むし歯が進行して歯の形が崩れていたり神経の治療をした場合は
全体的に被せる冠(クラウン)になります
前歯を保険診療で治療するときは前装冠というものになります
奥歯のむし歯
・小さなむし歯
咬合面、歯頸部などにできたむし歯で小さいものであれば
歯の色に似たレジンを充填します
・むし歯になっている範囲がやや広い
むし歯は深くないものの、範囲が広い場合や歯と歯の間がむし歯になってしまったときは
部分的に詰めもの(インレー)になります
・大きなむし歯
むし歯が進行して歯の形が崩れていたり神経の治療をした場合は
全体的に被せる冠(クラウン)になります
銀歯になることもあれば部位や条件が揃えば白い冠(CAD/CAM冠)を入れることも可能です
むし歯によっては痛みを伴わないこともあり、自分で気づかないうちにむし歯が大きくなることがあります
むし歯が小さいうちに処置すれば来院回数も治療期間も少なくて済みます
そうならないためには普段のセルフケアを念入りにして
定期的に歯科でのメインテナンスを通っていただくのが良いと思います