歯のはなし99
2018.08.18
口腔内にかかる圧②
前回、内側と外側の力について説明しました
今回は実際の例を見てみましょう
(上顎) (下顎)
これは無舌症の模型です
舌がないため、内側からの力が全くかからず
外側からの力のみになってしまっているため
歯がすべて内側に倒れてしまっています
こちらは舌が大きく、下で歯を押してしまっています
この場合、外からの力も内からの力もあるのですが
内側からの力のほうが極端に大きく、押されることで下顎が前に出てしまっています
この2つの例はとても稀なケースですが
口唇の巻き込みや舌癖などある方は少なからず
歯は悪い方向へと動いてしまうことが考えられます
動いてしまってからでは治療も困難になりますので
自分の癖を改めて見直してみましょう
※画像は「やさしくわかるMFT」(日本口腔筋機能療法学会 編 / わかば出版)より
抜粋しました