きのした歯科クリニックからのお知らせ

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歯のはなし35

2017.03.04

みなさんは「誤嚥性肺炎」という病気を耳にしたことがありますか?

 

日本人の死亡原因4位である肺炎

肺炎で死亡する人の94%は75歳以上の高齢者です

 

誤嚥性肺炎とは

細菌が肺に流れ込んで生じる肺炎です

高齢者の肺炎の7割以上が誤嚥に関係しているといわれているそうです

再発を繰り返す特徴があります

 

予防法がいくつかありますがそのうちのひとつが「口腔ケア」です

口の中の雑菌を減らすこと、食後の歯みがきですね

 

以前にもおはなししました、

唾液のはたらきの「自浄作用」「抗菌作用」が雑菌を減らすことにつながりますが

年を重ねるごとに唾液の分泌量は減っていきます

20代で最も多く、30代以降で減少し、70歳を超えると半分以下になると言われています

(唾液の分泌量に関しての文献はいくつも存在しますが諸説あるようです)

さらに飲んでいるお薬の副作用や、喫煙などで唾液の分泌量が減ることもあります

 

唾液の減少は細菌にとっての好環境であるため誤嚥性肺炎になるリスクが増加するといえます

 

最も菌が増えてしまう就寝中なので、寝る前の歯磨きが大切です

夜の歯磨きを忘れると起床時の口腔内は雑菌がたくさんです

そのままの状態で食事をしてしまうと気管から菌が入ってしまいますので

朝起きた後は歯を磨く、またはうがいをしてから食事しましょう