歯のはなし379
2024.04.13
むし歯があるのに治療しない?
歯医者で「むし歯になりかけています」、「むし歯はあるけど削るほどではありません」
「小さいむし歯だからしっかり歯磨きしましょう」と言われたことはありませんか?
「むし歯になのに治療しなくていいの?」と思われる方もいるのではないでしょうか
Q.なぜ治療しないのでしょう?
A.それは、初期のむし歯だからです
むし歯は進行具合によってC0、C1、C2、C3、C4という数値に分けられます
初期のむし歯とは「C0」といって歯の表面が白く濁った色になっている状態です
この状態は脱灰(だっかい)と言います
脱灰していても唾液のはたらきによって、
歯から溶出していたカルシウムやイオンなどが再び歯に取り込まれて
もとの脱灰される前の状態に戻ることができます
この現象を「歯の再石灰化」といいます
脱灰は厳密に言えば「むし歯」だけど削って治療しなくても、
「再石灰化」という唾液の働きで改善の余地があるというわけなのです
むしろ歯の状況によっては削って治療した方が
「二次カリエス」になるリスクが高まってしまうこともあります
(二次カリエス:過去に治療した歯が再び虫歯になること)
お口の中に異変を感じたら自己判断せずに歯科で診てもらいましょう
早期治療の方が治療回数や費用、痛みなど最小限で済むことが多いです