きのした歯科クリニックからのお知らせ

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歯のはなし195

2020.05.30

妊婦さんの治療時期について

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今日は妊婦さんの治療時期についてのおはなしです

妊娠前から予防をしていても、むし歯や歯周病になることは少なくありません

基本的には妊娠中も通常の治療を受けることができます

 

妊娠初期(妊娠0~15週)

つわりで繰り返し出る嘔吐など酸が原因で虫歯や歯周病になりやすいです

この時期は赤ちゃんの重要な器官がつくられる大切な時期で流産などの危険性も考えて

腫れや痛みはひとまず応急処置をします

本格的な治療は安定期に行います

 

妊娠中期(妊娠16~27週)

つわりが落ち着き、歯みがきができるようになってきますが、

食欲が増して間食の回数が増え、お口の中が酸性に傾きやすくなります

胎盤が完成する安定期に入るので一般的な治療を受けることができます

抜歯などの外科処置は歯科医と話し合いながらすすめていきましょう

 

妊娠後期(妊娠28~39週)

赤ちゃんが急激に成長して、子宮が大きくなります

胃が圧迫されて一度にたくさん食べられないので「ちょこちょこ食べ」が増えて

むし歯になるリスクが高くなってしまします

仰向けになると子宮が大静脈を圧迫する可能性があるので

治療の際はチェアーをすこし起こした状態で診てもらうのが良いでしょう

 

 

上記で紹介したのは平均的な妊娠期の傾向です

妊娠中は全体を通して通常よりもむし歯や歯周病のリスクは高いと言えます

 

歯の調子が悪い時は早期来院、早期治療をおすすめしていますが

妊婦さんは人によって体調や状況が全く違います

体調がいい時に来院するのがよいでしょう