歯のはなし189
2020.04.18
こどもとおとな むし歯の傾向
こどもの時のむし歯と、大人になってからのむし歯とでは
むし歯のできるところが少し違ってきます
子どもの場合、乳歯がグラグラ動いていたり、抜けて永久歯が生えてくるなど
生え変わりの時期に歯の高さがそれぞれ違うことがあります
段差があると歯磨きがしにくいためプラーク(歯垢)が残り、むし歯になります
また、生えたての永久歯は弱くむし歯になりやすいので要注意です
特に咬合面(歯と歯を咬み合わせる面の溝)の磨き残しに気を付けましょう
それに比べて大人のむし歯は
磨き残しからむし歯になることももちろんありますが
近年増えてきているのは「根面う蝕(こんめんうしょく)」です
加齢や誤ったブラッシング、過剰な力が長年続くことでだんだん歯肉が下がっていきます
歯肉が下がると通常では見えなかったはずの歯の根が露出してしまいます
歯根は酸にとても弱いため、むし歯になりやすいです
「昔よりも歯が長くなったように見える」「食べ物が挟まりやすくなった」
「歯と歯肉の境目のあたりがしみる」
などの症状に心当たりのある方はすでに歯肉が下がり始めている可能性があります
歯ブラシをグーで握りしめるように持って力強く歯や歯肉に当てていませんか?
強すぎるブラッシングは歯肉を下げたり傷つけたりします
(参考→歯のはなし78)
食いしばりや歯ぎしりなどの過剰な力が日常的にかかることでも
歯や歯肉に大きな影響を及ぼしますので日ごろからの注意が必要です
現在外出自粛を心掛けている方が多いと思います
当院は通常通り診療しておりますので歯に痛みや違和感がある方は早めにご相談ください
急遽診療時間の変更などが出た場合はこのホームページでお知らせします