きのした歯科クリニックからのお知らせ

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歯のはなし140

2019.06.29

歯の根の治療はむずかしい

 

むし歯が大きく広がり歯の神経を取る治療になった場合、

歯の根っこ(=歯根)の根管治療が必要です

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歯根の治療は回数と時間がかかることが多いです

 

上の写真の青いところが歯の神経です

神経は脳まで続いていますが「歯の神経をとる」というのは

歯の中をとおっている部分のみになります

 

歯根の先まで金属の針で少しずつ掃除していくのですが、

直視できない場所のため手先の感覚で治療していかなければなりません

そのため時間がかかることが多くなってしまいます

回数と時間がかかるもう一つの理由として

「細菌相手」だということです

いくらお掃除しても自身の持つ細菌の強さや、

身体の抵抗力の強さなども大きく関係してくるのです

また、患者さん一人ひとり根のかたちもちがいます

歯根の先が細かく枝状に分かれている方も多いため、

1度の来院では痛みが取れないということもあります

 

そして、これよりさらに治療が難しいのが

歯の根管の再治療です

神経を取るなどの根の治療をすると歯の質が硬くなり歯が割れやすくなるので

根の中に土台を立てて被せもの(全体的に被せる冠)になります

再治療の場合は、まずその冠と土台を削って外さないといけません

ただでさえ、歯の根しかない状態で歯が脆くなっています

そんな状態の歯からさらに削るとなると歯への負担がかなり大きくなってしまいます

 

再びむし歯にならないように、治療後のメインテナンスが重要です