歯のはなし85
指しゃぶりについて②
今回も指しゃぶりについてのおはなしをします
☆指しゃぶりをやめさせるのによい時期
前回「3歳過ぎたら徐々にやめさせるのがよい」と言いましたが
親がいくら一生懸命やめさせようとしても子どもにその気がなければ
かえってムキになり、逆効果となってしまうこともあります
気長に待つのも3歳まで、4歳以後は積極的にやめさせるように本人の気持ちを
変えていけるように接するのが良いと思います
幼稚園や保育園への入園、小学校入学など生活が変化するのをきっかけに
指しゃぶりからの卒業を試みるのがおすすめです
☆指しゃぶりをやめさせる方法
1、指しゃぶりをやめた方がいい理由を子どもによく説明する
なぜやめた方がいいのか、子どもなりのレベルで納得させる
2、指をしゃぶりをできないようにする
手袋や長めのソックスを利用し指しゃぶりをしたくてもできないので効果的です
また、就寝中に無意識に指しゃぶりをしているのであれば
パジャマの袖口を縫い付けてしまうという方法もありますが
腕の動きを邪魔しない程度に加減が必要といえます
これらを夏場にすると皮膚の弱い子供にはあせもの原因になることもあるので注意が必要です
3、小物を使う
親指に絆創膏を巻くことで指しゃぶりがしにくくなります
(が、子どもによって効果がある子とそうでない子がいます)
また、調味料を指に塗るという方法もあります
すっぱいもの、辛いもの、苦いものを塗ることで指しゃぶりしなくなるという考えですが
塗りにくかったり、調味料を塗った指であちこち触ったりする可能性もありますので
そういったリスクも考えて実践してみてください
「指しゃぶりをしない」と言ってもいきなり完全にやめることは難しいですし
子どもにとってもストレスがかかると思います
まず、目標を決めましょう(できそうな範囲で「昼間だけやめる」「1週間やめる」など)
目標を達成できたらやめる時間や期間を徐々に延ばしていきましょう
指しゃぶりを我慢できた日をカレンダーにシールを貼ったりして記録したり、
頑張った時には褒めてあげることもたいへんだいじです!
なかなかやめられなくても口うるさく言いすぎず、見守ることもだいじです
子どものモチベーションが下がらないような工夫もしましょう
参考文献:わかば出版「ゆびしゃぶりやめられるかな」