歯のはなし54
2017.08.12
MFTのはなし (その1)
今日は態癖の改善や予防のひとつ、MFTについておはなしします
当院では、
MFTのトレーニングを行っています
MFTとは口腔筋機能療法といい、「口腔周囲筋のアンバランスや異常な嚥下の行動様式を改善するために企画された治療方法である」(by D. Garliner)[資料より抜粋]
・・・ちょっとむずかしいですね^^;
わかりやすくいうと「舌のトレーニング」です
舌癖(→歯のはなし52参照)などの態癖が原因でお口の状態や咬みあわせの調子が悪くなってしまった方、
矯正治療を始める方などにMFTを実践しています
出っ歯になっている方、以前よりも歯と歯の間の隙間が開いてきた方、舌足らずな発音になる方も
もしかしたら舌癖が原因で歯並びや発音に影響が出ている方もいるかもしれません
舌癖の原因はさまざまです
鼻やのどの病気による口呼吸や指しゃぶり、遺伝などがかんがえられています
ほかにも、以前紹介したような舌で歯を押し当てるような無意識に自分でやっている舌癖などもあります
舌癖のある方は普段の舌の位置や嚥下(飲み込む動作)が正しくない状態になっているケースが大半です
舌のトレーニングをおこなうことで衰えていた舌の筋肉が鍛えられ、
舌を日常的に正しい場所に置くことができ食事の際に正しく舌を使うことができるようになります
以前紹介した安静空隙のスポットの位置は舌のトレーニングの基本にあたります(→歯のはなし32参照)
MFTはスタッフと一緒にテキストや道具を用いておこないます
重要なのはMFTを毎日ご自身で練習していくことです
次回はMFTを実践した患者さんの症例をご紹介します