きのした歯科クリニックからのお知らせ

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歯のはなし25

2016.12.03

「神経を取ったのに痛い」という経験をしたことはありませんか

なるべく痛みが出ないように考えて治療していますが、残念なことに痛みが出るのを避けられないこともあります。

神経を「取る」「抜く」と耳にすることがあると思いますが

神経そのものは木の根っこのように広がっており、すべてが脳までつながっています

なので、「取る」と言っても脳まで取れるはずもなく、歯の先で「切っている」ようなものなのです。(ちなみに「神経を取る」「神経を抜く」というのは同じことです。歯科の用語で神経を取ることを「抜髄(ばつずい)」というので人によって言い方がちがいます。ここでは神経を「取る」で統一しておきます)

痛みが出る原因として次のようなことが考えられます

神経が残っている

歯の部位や根の形状によっては治療がたいへん難しいこともあります

木の根っこのように広がっている神経が歯1本につき何本も張り巡らされているので稀に細いものが残っていて痛むことがあります

お薬の影響

根の中に入れるお薬は細菌を抑えるような強い消毒剤を入れます

そのおくすりの刺激で痛みが出ることがあり、多くの場合数日で自然とおさまってくることが多いです。

神経の治療に限ったことではないですが、まったく痛みが無い方もたくさんいらっしゃいます。治療中の歯だけではなく、お口の中全体的に磨き残しや歯石があるとそこから感染して痛みが出ることもありますのでしっかりとお口の中をケアしましょう。ズキズキした強い痛みや、痛みが徐々に強くなれば早めの来院をおすすめします