歯のはなし⑱
2016.10.15
お口の中にいつもある唾液・・・
「天然の美容液」ともいわれ、実はとても大事なものなんです!
数回に分けて唾液のおはなしをしたいと思います
今回は唾液の主な4つの作用とpH(ペーハー)についてです
浄化(食べかすなどを洗い流す作用)
殺菌(プラークの発生を抑える)
再石灰化(溶けだした歯の表面を修復する作用)
口腔内pHの調整(緩衝作用)
pH(ペーハー)とは水素イオン指数といって酸性・中性・アルカリ性を数値で示したものです 中性は7.0を基準として数値が小さいと酸性、大きいとアルカリ性を表します
pHの調整というのは酸を中和する作用です
お口の中のpHは中性に近い弱酸性です(人によって多少ちがいます)
食事をすると食べ物や飲み物の酸、そして口腔内細菌が出す酸によって
お口の中が酸性に傾きます 酸性に傾くと歯の成分が溶け出します
簡単にいうと虫歯菌にとって好環境のため、虫歯になりやすくなります
それを唾液の作用により約40分ほどでpHを戻し、歯の成分を元に戻します 毎食後に歯磨きしていなくてもすぐに虫歯にならないのは唾液のおかげなのです
(来週に続きます)