歯のはなし369
2024.01.27
歯垢と歯石
「歯垢(しこう)」や「歯石」という単語を耳にしたことがある方は多いと思いますが
違いについて知っている人は意外と少ないです
歯垢は細菌のかたまりでプラークとも呼ばれています
お口の中に残った食べ物の細かいかけらを元に細菌が繁殖し歯垢になります
歯垢は1㎎に1億個以上の菌が存在するといわれており、虫歯や歯周病の原因になります
やわらかく粘り気がありますが水に溶けない性質でうがいでは歯垢は取り除けません
歯石は歯垢(プラーク)が石灰化して硬くなったものです
名前の通り石のような状態で表面がざらざらして、さらなる歯垢を付着しやすいです
歯垢は歯磨きをすれば落とすことができますが、
硬い歯石になってしまうと歯磨きでは落とせないため歯科での処置が必要になります
歯石をそのままにしていると・・・
虫歯や歯周病のリスクが高くなるだけでなく、口臭悪化の原因にもなります
また、歯石の上からさらに歯垢が付着して歯石がどんどん歯を覆っていきます
( ※↑2枚の写真はそれぞれ別の人です )
その結果、歯磨きがしにくくなり歯肉も炎症し、お口の中の環境が悪くなります
歯石を付着させないためには、
歯垢の段階で丁寧に歯磨きをしてお口の中を清潔に保つことが大事です
歯ブラシだけでなくフロスや歯間ブラシなどの補助器具の使用もおすすめします