歯のはなし358
2023.10.28
嚥下障害について
嚥下障害とは
「食べる」ということは食べ物を「認識」して「口に入れ」「噛んで」「飲み込む」という一連の動作です
この中の「飲み込む」動きを嚥下(えんげ)といいます
嚥下が何らかの原因でうまく機能しなくなることを『嚥下障害』といいます
症状としては
◇固いものやパサついたものが飲み込みにくい
◇食事中にむせたり、咳き込んだりする(誤嚥)
◇痰がたくさん出る
◇食べ物が口の中にいつまでも残っている
◇口の中が乾燥している
◇食べることに疲れる
・・・などが挙げられます
原因はさまざまありますが
加齢による嚥下機能の低下や唾液の分泌量の減少です
ほかにもお薬の影響や脳卒中の後遺症で嚥下障害を引き起こすこともあります
嚥下障害対策
・お口の中を清潔に保つ
・栄養のあるものを正しい姿勢で食べる
・唾液線をマッサージして唾液の分泌を促す→詳細は歯のはなし36へ
・「あいうべ体操」をする→詳細は歯のはなし167へ
・頬をふくらませたり、腹式呼吸や発音訓練などの筋力をつけるトレーニングをする
嚥下障害は誤嚥を引き起こし、細菌が気管から肺に入ると誤嚥性肺炎になります
高齢者になるほど肺炎で死亡する割合が高くなります
ぜひ若いうちから嚥下障害対策を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか