歯のはなし347
2023.08.05
後期高齢者を対象とした歯科健診があります
福岡県で実施されている歯科健診で
実施年度76歳になる後期高齢者医療の被保険者の対象者には健診票が郵便で届きます
(届いていない方は対象外です)
※今年度は76歳~80歳になる方が対象になっています
加齢や歯の喪失などによる口腔機能の低下や肺炎などの疾病予防のため、
お口の中の衛生状態や口腔機能の低下を確認し、
口腔ケアの重要性を認識してもらうことを目的とした歯科健診です
この健診は受けられる期間が決まっており、今年度の分は6月~12月までになっています
受診予定の方は忘れずに早めの受診をおすすめします
お口の中の機能低下、特に咀嚼機能(噛む力)が低下すると認知症の発症リスクが高まります
歯がほとんどなく、義歯を利用していない人は
歯がたくさん残っている人(20本以上)に比べて認知症発症リスクが1.9倍高くなります!
しかし、歯がなくても義歯を使用するなどしっかり噛んで食事をしている人は
認知症の発症リスクは4割抑制されます
やわらかいものばかり食べると咀嚼機能が低下し、だんだん噛めなくなります
お口の機能が低下→食欲の低下や低栄養→心身の機能の低下
・・・と全身が衰えてしまいます
お口の衰え(噛みにくい、飲み込みにくいなど)を「歳のせい」と諦めずに
歯科に相談することをおすすめします
健康寿命(日常生活が制限されることなく生活できる期間)を延ばして
充実した生活が送れるようにできるだけ若いうちから歯を大切にしましょう