歯のはなし336
日常にも歯を失う原因が潜んでいるかもしれません
歯を失う原因の多くに虫歯や歯周病が挙げられますが
くいしばりや歯ぎしりによる歯の破折などで抜歯になる方も少なくありません
普段から歯磨きを頑張って、歯科で定期検診をしていても
くいしばりや歯ぎしりなど歯に負担がかかる癖がある方は歯を失うリスクが高くなりますので要注意です
歯に負担がかかるような癖をご自身が持っているかどうかは自覚がある人もいますが、
大半の方は無自覚にやっています
日常生活の中に癖が溶け込んでいるので自身で気づきにくいからです
くいしばるといえば
一般的には重たいものを持つときや、悔しいときなどを思い浮かべるかもしれませんが
それ以外にも食いしばるシーンは意外に多く、
読書中、スマホ、ゲーム、考え事、仕事中、家事をしている時、運転中、スポーツの時など
生活リズムや習慣などで個人によって全く異なります
「食いしばらない人」はほぼいないと思いますので、
まずは『自分も知らないうちに食いしばってるかも？』と食いしばるようなシーンがないか
探してみましょう
歯ぎしりはほぼ寝ている間に無意識のなかで行われることなので
周りに一緒に寝ている方がいれば聞いてみましょう
歯ぎしりの音は結構大きく、音の出し方に個人差はありますが「ギリッギリッ」と不気味な音です
たまに自分の歯ぎしりで目が覚める方もいるようです
くいしばりや歯ぎしり以外にも日常には様々な癖が潜んでいます
当院で全体治療を希望される患者様には
日常に隠れる癖、「態癖(たいへき)」が与える歯や歯列、咬み合わせへの影響を考え、
『できる限り自分の歯でおいしくご飯が食べられるように』ということを目標に治療をおこなっております
その中で「なぜ歯が悪くなってしまったのか」という原因を見つけることが大事だと思っています
悪くなった原因を患者様にも知っていただき、予防しなければ再び同じことを繰り返す可能性が高いです
気になる方はぜひご相談ください