歯のはなし331
2023.04.15
妊娠中はお口のトラブルが起こりやすい
妊娠中は、女性ホルモンの作用で唾液の力が低下し、
お口の中の細菌が増殖・変化して虫歯や歯周病のリスクが高くなります
(唾液のはたらきについて→歯のはなし18参照)
つわりの影響で歯磨きができない、食事の回数が増えるなど
お口の中の環境を悪化させる要因も増えます
歯周病は重症化するとお腹の赤ちゃんにも影響します
早産や低体重児のリスクが高くなりますので適切にケアして歯周病を予防しましょう
妊娠中のお口のケア
体調不良などで日常生活での制約が増え、お口のケアが不十分になりがちです
特に妊娠初期は「口に歯ブラシを入れられない」という方も多いです
無理せず気分がいい時にできる範囲で歯を磨いて、洗口剤なども活用しましょう
つわりがおさまり、安定期に入ったらしっかり歯磨きをしましょう
妊産婦歯科健診(北九州市で実施・無料)など各自治体で歯科健診を実施していますので
よかったらそちらの受診もおすすします
赤ちゃんの歯は、お母さんのおなかの中にいるときから発育が始まっており、
乳歯だけでなく、永久歯の歯の芽(歯胚)も作られています
子どもさんの丈夫な歯を作るにはお母さんが健康であることはもちろん、
バランスのとれた食生活が必要不可欠です
気になることがあれば早めの歯科受診をおすすめします
参考資料:マイナス1歳から始める母と子の歯育て~生涯おいしく食べるために~(公益財団法人8020推進財団)