歯のはなし303
2022.09.17
フッ素とは
「フッ素は歯にいいらしいけど、よくわからない」という方多いのではないでしょうか
前回の歯磨き粉のおはなしでも出てきた「フッ素」には
・むし歯菌の働きを弱める(歯を溶かしてしまう酸の量を抑えます)
・歯を強くする(歯の表面のエナメル質を強化します)
・再石灰化を促す(脱灰と再石灰化のバランスが崩れるとむし歯が進行します)
このような効果があるため歯科では
フッ素が配合された歯磨き粉の使用を勧めたり、
幼児~小学生時にフッ素塗布をしています(各自治体によって異なります)
フッ素が多く含まれている食べ物
イワシ、海藻、エビ、牛肉、じゃがいも、大根、にんじん、
りんご、みかん、紅茶、ビール、緑茶・・・などなどいろんなものに含まれています!
海外では水道水にフッ素が入っているという国もあるようです
フッ素の危険性
「フッ素は危険」と耳にしたことがある方はいますか?
フッ素を大量に摂取した場合、「フッ素中毒」になりますが
フッ素が含まれた歯磨き粉をチューブ数本分飲み込むくらいの量だと言われています
(子供で約2本、大人は4~5本らしいですが、体重によって量は大きく異なります)
通常そのようなことはまずありえないので中毒になる危険性はい低いといえます
※フッ素を多く含む食べ物をたくさん食べたとしても中毒に至る量には到底届きません
約9割以上が体外に排泄されます
歯磨き粉やフッ素塗布のように、歯に作用させる上では何ら心配はいりません
フッ素の濃度も極めて安全なものとなっておりますので、虫歯予防に積極的に活用していきましょう