歯のはなし262
2021.10.23
親知らず
条件はありますが「親知らず=抜歯」は絶対というわけではない
というおはなしをしましたが、抜歯になるケースが多いのが現状でです
抜歯するためには歯の状態を知る必要があります
上の親知らずの周辺には上顎洞(じょうがくどう)、
下の親知らずの周辺には下歯槽神経(かしそうしんけい)というものがあります
親知らずの大きさや形、そして上顎洞や下歯槽神経との位置関係を把握することが重要です
※上顎洞・・・副鼻腔のひとつで鼻の左右にある空洞のこと
※下歯槽神経・・・下あごの骨の中を通っている大きくて太い神経
歯の状態を知るためにレントゲンがありますが
歯科のレントゲンは歯が数本だけ写る小さいサイズから
お口の中全体が写る大きなレントゲン(パノラマといいます)などがあります
親知らずの場合はパノラマを撮ることが多いですが、
中にはパノラマでは親知らずと上顎洞や下歯槽神経と位置関係がわかりづらいこともあります
その際は当院ではCT撮影をしております
CTは安全に抜歯するために必要なものです
通常のレントゲンやパノラマでは平面的にしかわからなかった位置関係が
CTを撮影することで立体的にわかるようになります
またCTはインプラント治療や歯の神経の治療、顎関節症や矯正治療と
さまざまな治療でも活用しております