歯のはなし250
2021.07.24
歯がなくなったら
むし歯や歯周病、歯根破折など歯を失ってしまう要因はさまざまです
「8020運動」(80歳で20本の歯を残すことを目標にした取り組み)など
歯を多く残すということが課題になっています
当然自分の歯があるのがいちばんいいですが、歯を失ったら終わりというわけではありません
歯を失った後の治療として
ブリッジや義歯(入れ歯)、インプラントなどあります
選択肢はいくつかありますが、歯の状態によってできる処置が限定されることもあります
「歯が自然に抜けてしまった」「悪くなって抜歯した」
そんな方々にお願いしたいことがあります
歯がなくなったままにしないでください
歯を失ったままにしていた方の写真です(左の画像はhttps://min-implant.jp/からお借りしました)
(左)元々歯があったスペースを埋めようとして周りの歯が倒れてしまっています
(右)対合する下の歯がないため必要以上に伸び出しています
上の写真のような状態になってしまうと
歯が倒れて歯磨きがしにくく、むし歯になるリスクが高くなります
咬み合わせのバランスが崩れたり、残った歯に過剰に負荷が掛かったりします
この状態で失った歯を補うための治療を希望されてもできません
倒れてしまった歯や伸び出してしまった歯の治療からしないといけないためです
1本失っても咬めるからとそのままにしていると
後からとんでもないしっぺ返しがきますので
早々に治療して咬めるようにすることをおすすめします