歯のはなし236
2021.04.10
感染症予防と口腔ケアについて ④
先日『ウイルス感染は「鼻」と「口」と「目」の粘膜から』
というはなしをしましたが、お口の中にも免疫の抗体がいます
それは粘膜免疫の「IgA抗体」という抗体で
からだに害を及ぼす細菌やウイルスの侵入を防いでいます
この抗体は全身緒粘膜部分で活躍している抗体です
抗原特異性が低い(反応する異物の種類が多い)のが特徴的です
本来、お口の中にはたくさんの細菌がいます(口腔内常在菌)
からだを守る働きをするものもいればそうでない菌もいます
細菌の塊であるプラーク(歯垢)はうがいなどでは落とせません
プラークは歯磨きで落とせます(ちなみに歯石は歯磨きでも落とせません)
プラークがずっとお口の中に残っているとお口の中の環境が全体的に悪くなり、
細菌がどんどん増えてしまいます
お口の中の菌が増えすぎるとIgA抗体による防衛がむずかしくなります
そうなるとIgA抗体のはたらきが下がってしまいます
歯科は「歯が痛い時に行く」だけのところではありません
各歯科医院によって診療科目がさまざまですが
当院では「あごが痛い」「咬み合わせの調子が悪い」「口内炎が痛い」
「口臭が気になる」「インプラントを入れたい」など
むし歯だけでなくさまざまな治療を行っております
歯科に恐怖心がある方は少なくないですが、少しでも気になることがあれば
早めにご相談ください
治療を先延ばしにすると通院期間が長くなることもあるので早期治療をおすすめしています