歯のはなし232
2021.03.13
前回「咬む」ことが認知症の発症リスクを抑制する効果がある
というおはなしをしました
今回は「低栄養」についてです
低栄養とは
健康な体を維持するために必要な栄養素が摂れていない状態をいいます
高齢になるとさまざまな器官が衰えますが、唾液の分泌量の減少や
消化・吸収機能の低下などで必要な栄養素や水分が十分に摂れなくなる傾向がみられます
低栄養が続くと貧血・脳出血、筋力や免疫力低下などの原因となり、
気力の低下、病気、骨折しやすくなるなどの健康被害を及ぼすこともあります
場合によっては寝たきりになる恐れもあるので十分注意が必要です
食べ物をうまく咬めない人よりも、自分の歯や義歯でしっかり咬める人のほうが
低栄養になる方の割合が少ないという調査結果があります
食べることは、体力や筋力の保持・回復だけでなく生きる意欲につながります
若い方は歯をなるべく失わないようにして、
年配の方は今ある歯をたいせつにしましょう
参考資料:福岡県歯科保険協会発行 歯の豆知識No.27