歯のはなし229
2021.02.20
歯周病と糖尿病
以前にも歯周病と全身のさまざまな疾患との関係についてお話ししました
今回は糖尿病にスポットを当てていきたいとおもいます
歯周病も糖尿病も全身に影響を与える病です
糖尿病がある方は歯周病リスクが高く、逆もまた然りです
糖尿病 → 歯周病 の仕組み
糖尿病によって免疫力が低下することが関係しており、
血糖値が高い状態が続くと白血球などの働きが鈍くなります
するとプラーク(歯垢)の中にいる細菌に対しての抵抗力も低下するため
歯周病が起こりやすくなるというわけです
さらに高齢者の方は唾液の分泌量が減少傾向にあるため自浄作用が低下し
菌が増えやすくなっています
歯周病→糖尿病 の仕組み
歯周病の原因となる細菌が出す毒素が血液を介して全身に広がることで
インスリンの働きが低下し血糖値を上昇させてしまうのです
歯周病の治療をすると血糖コントロールが改善するという
研究結果も多く報告されています
程度に関わらず糖尿病と診断されている方は定期的に歯科に来院して
歯周病のケアをすることをおすすめします
参考資料:糖尿病情報センター