歯のはなし217
2020.11.14
子どもの歯について
今回は子どもの歯「乳歯」についてのおはなしです
乳歯は永久歯(おとなの歯)にくらべると歯の大きさや色など様々な違いがありますが
乳歯は むし歯になりやすい です
乳歯は永久歯に比べると歯の表面にあるエナメル質が薄くてやわらかいです
(薄さは永久歯の約2分の1)
それに加えて自分でしっかり歯磨きができないのでむし歯になるリスクが高いです
むし歯にならないために歯磨きがとても重要といえますが
小さな子供にはむずかしいので保護者の方の協力が必要不可欠です
ですが「なかなか仕上げ磨きをさせてくれない」といわれる方、
お口を開けることすら嫌がるお子さんも多いです
無理やりすると怖がったり泣いてしまい余計に何もさせてくれなくなるので
小さいころから遊びやスキンシップの中に
お口を開ける練習や歯ブラシを口の中に入れる練習などを取り入れてみてください
毎日少しずつ行うことで恐怖心や抵抗感がなくなり慣れていくと思います
「乳歯はそのうち抜けるから虫歯になっても平気じゃない?」と思う方もいますが
それは間違いです!
お口の中は普通の状態でも菌が多い場所です
菌の中には常在菌など「いてもいい菌」もいますが
むし歯菌は「いない方がいい菌」です
生えたての永久歯はまだ完全な永久歯ではないためむし歯になりやすいので
すこしでもむし歯菌が少ない方がいいのです
乳歯が抜けると永久歯が生えてきます
小学生の頃は「混合歯列期」といって乳歯と永久歯が混在している時期です
この時期はむし歯のリスクが高い上に歯磨きが難しいので
保護者の方がしっかり仕上げ磨きをしてあげてください