歯のはなし212
2020.10.10
お口の中と認知症の関係
以前から
お口の健康と認知症予防のために定期的なメインテナンスをおすすめしてきました
歯がほとんど無く、入れ歯もあまり使っていない、もしくはあまり噛めない人は
認知症のリスクが上昇するためです
つまり、自分の歯でも入れ歯(義歯)でも「よく噛める」と脳の活動が活発になり
認知症発症リスクを抑制できます
まずは自分の歯を大切にしていただくことが大事です
それはお家でのセルフケアや
歯科での定期的なプロフェッショナルケア(メインテナンス)などが挙げられます
どうしても歯が悪くなってしまった場合は早めに治療をしましょう
歯を失った場合はそのままにせずブリッジや入れ歯を入れてしっかりと噛めるように
することをおすすめします(歯の状況によりそういった処置が不必要なケースもあります)
また、以前から歯周病と認知症の関連について注目を集めていましたが
さいきんになって歯周病菌が体内に侵入し、認知症の原因物質が脳に蓄積して記憶障害が起きる仕組みを
九州大学などの研究チームが解明したそうです
その仕組みの詳細についての説明はここでは省略しますが
「歯周病菌によって異常なたんぱく質が脳に蓄積することを加速させてしまうことが明らかになり
歯周病の治療や予防で、認知症の発症や進行を遅らせることができることができる可能性がある」そうです
(Yahoo!ニュースより抜粋)
これからもこの研究がどんどん進んでいくことを期待したいと思います
歯周病菌は心内膜炎や狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化、肺炎、糖尿病、リウマチなど
なかには命の危険が及ぶ病気とも関わりがあります
ごはんをおいしく食べるためだけでなく、これからの人生に大きく影響しますので
歯1本1本を大切にしていきましょう