歯のはなし188
2020.04.11
プロービングについて
歯医者さんに行くと時々歯肉をチクチクされたことがあるかと思います
これはいったい何をしているのでしょう
これは「プローブ」という歯周病の状態を把握するための器具です
歯と歯肉の隙間(歯周ポケット)に入れてポケットの深さをみます
深さが1~3mmは健康な状態、
4~5mmは歯肉が軽~中程度の歯周病、
6mm以上になると重度の歯周病という目安になっており
歯周病の治療の際はかならずおこなう検査です
ポケットの深さが深いほど歯周病が悪化しています
「歯周病」とは歯の周囲の歯肉に繁殖した細菌の毒素によって歯肉が腫れたり
歯を支える骨(歯槽骨)が溶かされていく病気です
「ポケットが深い=骨が溶けている」といっても過言ではありません
歯周病が悪化すると歯肉から排膿したり、口臭がひどくなります
歯を支える骨が溶けることで歯がグラグラ動いて最悪の場合歯が抜けてしまします
そうならないために軽度のうちに治療することをおすすめします
歯周病は「3人に一人の方が歯周病」といわれるほど罹患者が多いのに
自覚症状があまりないため気づいてない方が多いです
生活習慣病のひとつでもあり、歯周病菌が全身に様々な影響を及ぼすことも分かっています
むし歯の治療とちがって「◎回治療に行けば治る」というものでもないので
ある程度の治療期間がかかる病です
気になる方はご相談ください
イラスト 出典:(株)コムネット