歯のはなし187
2020.04.04
顎の疲れについて
朝起きた時に顎が疲れていることはありませんか?
顎の疲れだけでなく、痛みがある、口が開きにくい、
大きく口を開けると音が鳴るなどの症状に心当たりがある方は、
夜寝ている間に歯ぎしりなどの負担をかけている可能性が高いです
※ちなみに朝に症状がある場合は就寝時、夕方にある場合は日中に
負担がかかるような
態癖(たいへき…日常的な癖)があると考えられます
歯ぎしりといってもタイプがあって
上下の歯をギシギシ擦り合わせる「グラインディング」
歯をカチカチ合わせる「タッピング」
歯を動かさずグッと咬んでいる「クレンチング」
・・・の3つが代表的です
一般的な歯ぎしりと言われるものは「グラインディング」です
音がかなりしますので一緒に寝ている人が気付いたり
自分の歯ぎしりの音で目が覚める方もいます
歯ぎしりの音は黒板をひっかいた時のような耳に残る嫌な音に近いです
いちばん気をつけたいのが「クレンチング」です
クレンチングは音がしないので、他者ではわからず自分で気付くしかありません
特に就寝中の咬む力は普段の咀嚼する時よりも約10倍の力がかかると言われています
過剰な力は顎だけでなく、頭痛や顎関節症を引き起こす可能性が高くなります
また、歯が欠けたり、銀歯が外れやすくなる、歯の咬む面(咬合面)がすり減っていく、
虫歯になりやすくなる、歯周病が悪化しやすくなる等様々なところに影響を及ぼします
また、起きている時も無意識に食いしばったり上下の歯が触れているだけでも
かなりの負担がかかるので要注意です
夜寝ている間の歯ぎしりにはマウスピース(歯ぎしり装置)の使用をおすすめします
保険内診療で作ることができますので気になる方はご相談ください