歯のはなし177
歯は何でできている?
今回はみなさんの歯についてのおはなしです
歯は、エナメル質、象牙質、歯髄(神経)、などの組織からでできています
みなさんが普段から見ている歯はエナメル質の部分です
エナメル質は歯の白い部分(歯の表面)で9割以上がミネラル(無機質)で
できています。
歯でもっとも硬い組織で、少しくらいであればかたい食べ物を咬んでも
割れませんが、歯ぎしりや食いしばりなど過剰な力がかかり続けると
割れてしまうことがあります
また、酸に弱いため酸の強い食べ物や飲み物を摂取したまま歯磨きやうがいを怠ると
酸により歯が溶けやすくなります(酸蝕症)→くわしくは「歯のはなし18,19,20」参照
エナメル質の内側にあるのが「象牙質」という組織で歯の主となる部分です
象牙質のさらに内側にあるのが「歯髄」、一般的には神経と呼ばれている部分です
歯磨きがきちんとできていない、過剰な力がかかるなどの要因でエナメル質が
溶けたり欠けたりすると通常であれば見えるはずのない象牙質がむき出しになります
象牙質は神経(歯髄)に近いところにある組織なのでしみたり痛みが出ます
歯髄は痛みを感じとる部分です(歯のイラストの赤い部分)
歯科での「神経の治療」というのはここの治療を指します
どんなに気を付けていてもしむし歯になることはあります
もしむし歯になってしまったら早めに歯医者さんでみてもらいましょう
初期のむし歯であれば少ない回数で治療ができます
痛みが出て、我慢して、我慢しきれなくなったときはむし歯がかなり進行して
最悪の場合、抜歯になることもあります
抜歯にはならなくても治療の回数がかなり多く、長くなります
そうならないためにも普段から自分のお口の中を観察するのがよいでしょう
(お口の中は自分では見えないところも多いので歯科で定期健診するのがおすすめです)