歯のはなし176
2020.03.21
動物の歯 アフリカゾウ編(日本歯科医師会発行「歯の学校 #65」より)
人間と動物は同じ生き物ですが歯は全然違います
形や数、大きさなど種によってさまざまです
自然界で生きているいきものは人間以上に歯がとても大切です
それは命に関わるからです
しかし、人間のように歯磨きやうがいはできません
ケアをしなくてどうやって健康を維持しているのでしょう?
今回はアフリカゾウについて紹介します
ゾウは草食動物で寿命は60〜70年くらいだそうです
鼻で食べ物を器用につかんで口に運ぶところを動物園でよく見かけますね
ゾウの歯は4本で上下左右に1本ずつあります
人間の32本(親知らずを含む)に比べるとずいぶん少ないですね!
その4本はすべて臼歯(人間の歯でいう奥歯、大きな歯)で、
1本あたりが3〜5kgほどの重さで草履のように大きく洗濯板のようなギザギザの溝があります
そしてゾウの歯は一生の間に5回も生え替わるそうです!
今ある歯がする減ると、その後ろから新しい歯が生えてきて、
古い歯が手前に押し出されるように抜け落ちます
なので一時的に歯が上下左右に3本ずつ存在する期間もあるようです
一方、わたしたち人間の歯は乳歯から永久歯へ1回しか生え替わりません
今ある歯を大事にしていきましょうね
ちなみにゾウの牙は「門歯」と呼ばれる歯のひとつなんだそうです
オスもメスも生えていて、生きている間ずっと伸び続けるそうです
伸びすぎて自分自身が傷ついたり食事の邪魔にならないのでしょうか、不思議ですね