歯のはなし163
2019.12.14
歯がなくなった後の治療について②
歯のはなし161で『歯が欠損した状態のままにするとどうなるか』
という話をしましたが、今回はそのあとの治療についての話です
治療の方法として
「ブリッジ」、「義歯」、「インプラント」などがあります
今日は「義歯」についてのおはなしをします
「義歯」や「入れ歯」と呼んだりもしますがどちらも同じものです
↑これは前回紹介したブリッジの形と同じ位置の歯を義歯にした例です
実際にはこのような1本欠損の義歯をつかっている方は少ないです
奥歯の大きな歯(大臼歯)が2本欠損した場合など 歯が連続して喪失している場合はブリッジができませんので
そいういった状態での治療として義歯を選択するケースが多いです
また、ブリッジのように自分の歯を削ることに抵抗がある方が義歯を選択することがあります
上の写真が実際の義歯です
ピンク色の「床(しょう)」の上に人工歯と
歯に引っ掛けて支えるための金属「クラスプ」がついています
義歯は出し入れするものなので、歯だけでなく、義歯の清掃も重要です
クラスプがかかる歯は磨き残してしまう方も多く、虫歯になりやすいので注意が必要です
また、当院では義歯の安定や残存歯保護のために歯の裏側あたりに
金属のバーをつけていますので異物感を感じることもあります
義歯が大きくなればなるほど噛む力は弱くなるため
歯があった頃に比べると好きなものを思ったように食べることが難しくなります
咬みにくさは慣れもありますが、調整次第で改善されることもあります
(義歯の大きさなど難しいこともあります)
次回は「インプラント」についておはなしします