歯のはなし150
2019.09.14
持病のお薬について②
今回は骨粗しょう症のお薬を飲んでいる方歯科治療についてです
このお薬は骨密度が下がって骨がもろくなった方や
癌などの骨転移を防ぐための注射薬が用いられています
歯科の治療でリスクがあるのは
いくつかの種類のお薬を3年以上服用している方です
長期的に服用していると骨自体の性質が変わり、骨が硬く骨折しにくい状態になるのですが、
抜歯した後の治り方が正常な場合と違うので、外科処置での傷口をきっかけに
細菌に感染し、壊死してしまう事があります
服用期間に関わらず条件次第ではできないこともありますし、
クリアできれば休薬して処置ができる場合もあります
近年、お口の中の衛生状態が良いと、歯を抜いた後もトラブルが少ないことが分かってきました
歯科医院での定期的なメインテナンスを受けることが身を守ります
骨粗しょう症のお薬を開始される方はお薬を飲み始める前に歯科を受診することをおすすめします
北九州市では顎骨壊死予防のための医科歯科連携に取り組んでいます
悪い所があれば治療してからお薬を飲みはじめるのがいいです
代表的なビスフォスフォネート剤(BP剤)
アクトネル、ベネット、ボナロン、フォサマック、ボノテオ、リカルボンなどがあります