歯のはなし147
2019.08.24
歯の治療が終わったら注意すること
歯の神経を取ったり、歯根に炎症があるなどで歯の根っこの治療した歯は、
全体的に覆うような冠(クラウン)を被せることになります
型を採って冠を被せれば治療は完了ですが、
治療が終わったからと言って安心して今まで通りの生活を送る前に日頃の歯磨き以外にも
気をつけていただきたいことがあります
それは「歯への過剰な力」です
歯の根管治療(神経の治療)をした歯は神経がある歯に比べると歯が割れやすいです
神経を取った歯は、歯に栄養がいかなくなるため歯がかたく脆くなってしまうためです
(割れやすいと言ってもかたいものを何度か噛んだだけでは壊れませんのでご安心を)
ものを食べるときに使うので歯には日々多少の力が掛っています
食事以外で歯に必要以上に力が掛り続けると歯が動いていき、だんだんと咬みあわせが変わっていきます
咬みあわせが変わっていくと咬合の偏りが生じてしまうため
歯に力がたくさんかかってトラブルが起こりやすくなります
むし歯ではないのに銀歯が頻繁に外れるという方はこれが原因の可能性が高いでしょう
固いものが好きで毎日たくさん食べている方も歯への負担は蓄積しますのでご注意ください
(例・するめを1日1袋食べるなど)
咬みあわせが偏る原因としては
頬杖や横向き寝、うつ伏せ寝、片方の咬み癖などが挙げられます
(ほかにもたくさんありますが今回は割愛します)
このようなことを日常的にやっていると顎がずれたり歯の位置が変わってしまいます
その結果咬みあわせのバランスが崩れ、「咬みにくい」「咬めない」などの症状や
顎への負担から顎関節症を引き起こしたり、虫歯などのリスクまで高めてしまいます
日頃からしていることがあれば気をつけてみてください