歯のはなし146
2019.08.10
歯の根が割れると抜歯になるのはなぜ?
歯の根が割れている方の中には、まれに痛みを伴わないときがあります
咬むときに少し違和感があるが、生活する分には特に困らないといったケースの場合
多くの方が「なぜ抜歯になるのか」「痛くないのに抜歯しないといけないのか」
という疑問を持ちます
破折した歯はその割れ目からばい菌が入るため、いくら治療しても治らない事が多いのです
放置しても遅かれ早かれ抜歯しないといけない状態になってしまうのです
それどころか放置してしまうとばい菌は増え、歯根の炎症のみならず
歯の周りの骨まで広がっていきます
骨まで広がってしまうと骨が溶けて歯はグラグラ動き、いずれ抜歯になります
そうなってしまうと抜いた後の治りも悪くなりますし、
その後の治療の選択肢が減ることもあるのです
例えば、欠損した部位にインプラントを希望されていても
骨が広範囲になければインプラントが困難、もしくは処置不可能になることもあります