歯のはなし131
2019.04.06
小帯付着異常について
お口の中には粘膜と歯肉をつなぐ筋(すじ)があります
これは小帯(しょうたい)といい
人によって小帯がついている位置に若干の個人差が見られます
通常よりも上、もしくは下についていると
お口の中の不調につながることがあります
舌小帯付着異常がある場合
舌の動かせる範囲が制限されてしまうため
吸う(哺乳)、噛む(咀嚼)、飲み込む(嚥下)などの
必要不可欠な動作や、発音に影響を及ぼしたり
小帯が歯磨きの妨げとなりプラーク(歯垢)がたまりやすくなります
そのため、状況に応じて切除する必要があります
上の小帯が歯に近い位置についていると
上の前歯が乳歯から永久歯に生えかわっていくと
小帯の影響で歯と歯が離れてしまう事もあります
(必ず切除したほうが良いというわけではありません)
上の写真は舌小帯が短く舌の動きが制限されている状態です
歯の状態により処置の方法はさまざまですが舌のトレーニングで小帯が伸びていき、
切除の必要がなくなることがあります
運動機能に違和感や制限を感じるようであれば
まずは歯科で診てもらうようにしましょう
画像は「ライフステージに合わせた口腔機能への対応 MFTアップデート」
大野粛英・山口秀晴・嘉ノ海龍三・高橋治・橋本律子 編著
よりお借りしました